考えごとのひとりごと

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「あたしおかあさんだから」は絶対に子どもに聴かせてはいけない

こんにちは。先日から会社の研修も始まって、ついに大学生から社会人の仲間入りって感じだな、とひしひし感じています。日々勉強。

 

さて先日、『あたしおかあさんだから』という歌の歌詞が炎上していると聞き、歌詞を読んでみたんです。

www.j-cast.com

で、「いやいやコレ普通に毒親やん…?なぜこのご時世に、世に出した…?」と疑問にしか思えない、その内容にびっくりしたんですよ。

1人暮らししてたの おかあさんになるまえ

ヒールはいて ネイルして

立派に働けるって 強がってた

 この時点で「ほう…?女性がおしゃれして立派に働くことを『強がってる』と…?」と、完全にヤバイ香りしかしねえな、という印象。

あたし おかあさんだから

あたしよりあなたの事ばかり

あたし おかあさんだから

いいおかあさんでいようって頑張るの 

 自分より子どものことを最優先してなにもかも捧げることが、「いいおかあさん」としている。(そもそも、「いいおかあさん」ってなんだろうか。(哲学))

もしも おかあさんになる前に 

戻れたなら 夜中に遊ぶわ

ライブに行くの 自分のために服買うの

 子どもがいなければもっと自由になれたのに、という恨み言を残してから、

それ全部より おかあさんになれてよかった

あたし おかあさんになれてよかった

あたし おかあさんになれてよかった

あたし おかあさんになれてよかった

だって あなたにあえたから

「でもあなたが居てよかったわ」と言う。

なんて呪いの言葉なんだ。と、思うんです。

 

「子どもには金がかかる。自分のことも、子どものために全て犠牲にした。でもおかあさんになれてよかった。」というのは、生きがいが完全に子供そのものになっていて、自分のなかが空っぽなのをとりあえず正当化しているだけ。これを美徳にしてはいけないと思うんです。

最後の「あたし おかあさんになれてよかった」を3回繰り返すところは、そう強調したいのかもしれませんが、自分にそう言い聞かせているだけに見えてしまうのは私だけ…?

 

この曲、子どもが聞いたらどう思うでしょうか?

「生まれてきてごめんなさい」と、考えるのではないでしょうか。

 

教育に深い関係のある「うたのおにいさん」が曲を出して「母親のありがたみを知ろうね」と言わんばかりに売り出すのは、もってのほか。目的は「ママへの応援歌」とありますが、はたしてそう聞こえるでしょうか。

さらに、「お前には本当に金がかかって仕方がない。もっと出来の良い子どもだったら」などと言われて育った、わたしのような毒親育ちはかなりショックを受けるのではないかと思うんですよ。トラウマのフラッシュバックの嵐ですよ。

 

作詞した方は男性で、子供を持つ父親だけれど

>【あたし、おかあさんだから】

 ってガマンしていることある人、

 コメントしてください(^o^)

SNSで呼びかけており、「母親が子供のために我慢している」ことが前提になっているのが何とも言えないヤバさを醸し出している。

それで今回の曲である。「きちんと世の中のママさんに取材もしたんです!」「号泣する人もいるんです!」という彼のコメントから、きっと「共感」の意味をはき違えている人なのだろうな、と思う。

自分が母親を経験しているわけでもないのに、「おかあさん」を主語にして育児を語ることをどうも甘く見すぎている。教育に関わらず、自分以外の人間を主語にするときには大きなリスクを伴い、配慮が必要だということを忘れてはならない。

「偉かったね」とコメントを返してあげる、といった点はもはや宗教に近い。手を差し伸べてくれる人もいないワンオペ育児に弱っているママはコロッといってしまうだろう。

『あたしおかあさんだから』作詞の経緯とは 「ガマンしてる」お母さんに「偉かったね」 (ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

 

ちなみに努力や自己犠牲を押し付けられたタイプの毒親育ちとしては、「母親でもあり、1人の女でもあり、自分自身で幸せを見つけている姿」が見たいなあと思っています(うちは無理っぽいけど)。「あなたがいるから幸せ」ではなく「あなたがいると、もっと幸せ」であってほしい。

この件を母親に「どう思う?」と聞いたら、「こんなの(歌詞のような生活)は当たり前でしょう?どうして炎上するの?」「昔もあんたには苦労したのよ?」という反応だったので、類は友を呼ぶんだなあ、と納得しました。

 

この曲は(一応)「ママの応援歌」らしい。

とはいえ、ママが聞いたら「この曲みたいに頑張ってないわたしは一体…?」となるし、子どもが聞いたら「こんなに親に大変な思いをさせてごめんなさい」ってなるし、これからママになる人は「こんなに大変な育児ができるだろうか」と心配になるのではないだろうか。誰得。

素直に「いつもありがとう」「たまには楽してね」くらいのもので良かったんじゃないかなあと思うんだけど。炎上商法としても嫌な感じだなあ。

みんな楽して生きようぜ。