ココロをいたわるブログ

言えないけど書きたい心の声

大学が就活予備校になっているようじゃ日本の高等教育は発達しようがないよね、というお話

わたしの大学には、学部学科関係なく履修することのできるキャリア系の授業が多数あります。それはもう、多いです。ビジネスマナー、インターンシップ講座、SPI講座、さらにはゼミまで存在します。1年生から取れるものもあります。

大学が就活予備校化しているのはどこも同じかもしれませんが、お受験との線引きが曖昧なレベルまで来ていて、親が「うちの子、きちんと大学に出席していますか?」と大学の就職課等に電話してくる事例も珍しくありません。

この状況、このままにしておいて高大接続改革とかやってしまっては、近いうちに企業の面接に親が同伴してもふしぎではないなと思います(合説に親同伴は実際に見たことがあります)。

 

  • 「長期的なキャリアデザインを想定して…」

キャリア系の授業では「入社後3年で辞める大卒は3割居る。入ってすぐだけでなく30年、40年、50年後のキャリアを想定してキャリアデザインをしなさい」と、よく言われます。

これ毎回思うのだけど、そんな40年後のキャリアなんて誰も分かんないし、自分の身が危なくなったときに別の道の選択肢がある人生のほうがよっぽどストレスフリーです。年功序列も終身雇用も年金も、お先真っ暗なのは承知の上で若者は生きているんだから、もっと現実的なことを言ってほしいんですよね。万が一のときは転職できるようにしておけと。そのために最初の職場では腕を磨いておけと。

 

  • 「先生に課題を出されるので、とりあえず日経を読んでます」

就職系ゼミに入った知人にどんなことをやっているのか訊くと、

「先生にやるように言われたので、日経を毎日読んで1分間スピーチの練習をしている」「先輩に自己PRを添削してもらう」「自分の経歴や趣味・特技を伝えて、キャリアアドバイザーにES・履歴書のお手本を書いてもらっている」ということでした。

自分で「これをやろう」とかではなく「先生に言われたから」やるのであって「キャリアアドバイザーが自分の代わりに文章を書いてくれるからラッキー」なのです。なんだこりゃ。というか、とりあえず日経だから間違いない、ではなく各紙読み比べて日経がいいな、って思ったならわかるけどこれは…?

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  • まずは自分の専攻を磨いたほうが就活に役立つのでは

キャリア系の授業をバンバン取って意識高い高いをしている人ほど、「大学で何を学んできましたか?」の質問に詰む人が多くいます。「とりあえずキャリア系の授業取っておけばなんとかなる(/内定とれる)」が彼らの口癖で、自分の専攻の学びがいつの間にか、後回しになっているようでした。

 

勉強したくて大学に入る人ってどれくらいの割合なんだろう。もしくは最初はそうだったけど、ずるずると楽に走っちゃうのだろうか。これでは大学という学びの場が不憫でならない。

 

学費の高騰や奨学金で大学生がバイトを詰め込まないと生活できないから、勉強する暇がないというのはものすごく分かるし、それこそ一番どうにかしないといけない点です。

それに拍車をかけるように、就活予備校としてお金を積ませる大学のシステムもどうなんだ?さらに「キャリア教育を受けさせれば安全でしょ」という風潮もどうなんだ?とも思います。

これから大学生になる人は、まずは自分の専攻に注力した方が就活しやすいんじゃないかな、と思った次第です。